協会の理念
伝統と経験をいかし、
児童が個人として尊重され、
心身ともに健やかに育つよう支援します。
設立経緯と理念
本協会は、1924年(大正13年)2月に黒川直胤・フシ夫妻によって創設されました。
夫妻は、熱心なキリスト教徒で、非行少女の保護と教育に当たっていましたが、
その体験を通じて、人間の人格形成の基盤は、だいたい幼児期までに形づけられ、
その後の環境や教育によっても変えることはなかなかむずかしいということを痛感していました。
そんなときに、関東大震災(1923年9月1日)に遭遇し、
罹災した家庭の乳幼児の救済にあたったのをきっかけとして、「乳児保護協会」の創設にふみ切ったのです。
当時の「乳児」という言葉は、今の「幼児」も含んでいます。
また、その「保護」という言葉は、今の「福祉」を意味しています。
当時は、まだ、社会一般の乳幼児の問題に対する関心はきわめて薄く、
国や地方公共団体による施策も十分ではありませんでした。
そのような時代にあって、当協会は乳幼児の福祉のための先駆者としての役割を果たしたのです。
それから、ほぼ100年が経過しました。
本協会は、その間、戦争や災害など多くの社会的激動を乗り越え、
一貫して児童の健全な人格形成を目指し、乳幼児の保健と育児の相談及び母性の指導に当たってきました。
第二次世界大戦前から巡回看護婦による家庭訪問指導や貧困家庭の乳幼児に対する物的援助を行い、
終戦後は農園と牧場を経営して乳幼児保健のための食糧と牛乳の不足に備え、
無医村の無料巡回と診療を実施するなど、それぞれの時代の社会的要請に対応してきたのです。
その後、ようやく乳幼児対策の重要性が一般に認められるようになりました。
本協会は、創設者の創立理念を継承し、長年の伝統と経験を生かしながら、
児童が個人として尊重され、心身ともに健やかに育つよう支援する保育所の設置運営を推進し、その社会的使命を果たしていきます。
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黒川直胤
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黒川フシ
社会福祉法人乳児保護協会 本部
- 所在地 〒232-0041 横浜市南区睦町1丁目5番地1号タマアンドミラトンジャパンビル 3階
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電話
TEL 045-741-8181
FAX 045-712-4410 - 役員 評議員:7人 理事:6人 監事:2人
- 職員 3人
協会の沿革
- 1924(大正13)年2月 「神奈川県乳児保護協会」設立
- 1945(昭和20)年3月 「財団法人神奈川県乳児保護協会」となる
- 1948(昭和23)年6月 横浜市泉区中田町に近隣の勤労者家庭のため「白百合愛児園」 (保育所)を開設
- 1952(昭和27)年5月 社会福祉事業法の施行に伴い、名称を「社会福祉法人乳児保護協会」と改める
- 1964(昭和39)年9月 横浜市南区睦町に新装の「愛児会館」落成。ここに本部、睦町相談所および育児食料品配給所を設置
- 1974(昭和49)年10月 社会福祉法人乳児保護協会創立50周記念式典を挙行
- 1999(平成11)年2月 社会福祉法人乳児保護協会創立75周記念式典を挙行
- 2001(平成13)年4月 横浜市南区睦町の現在地に「睦町保育園」を開設(定員:30人・病後児保育室みもざ:4人)
- 2002(平成14)年9月 睦町保育園を増築し、保育業務の拡充を図るため、愛児会館を取崩し、本部棟を新築
- 2003(平成15)年4月 横浜市の保育行政に応え、睦町保育園を増築(定員:30人から90人・病後児保育室みもざ:4人)
- 2003(平成15)年6月 「睦町保育園一時保育室みつばち」を定員:12人でスタート
- 2013(平成25)年2月 白百合愛児園増改築工事完工(同4月より定員180人から220人)
- 2016(平成28)年3月 白百合愛児園敷地について、借用していた敷地を国から払下を受ける
- 2018(平成30)年11月 本部事務所を現在地へ移転
- 2020(令和2)年3月 本部事務所跡地に睦町保育園一時保育室・病後児保育室棟を新築
- 2023(令和5)年6月 睦町保育園大規模改修工事完了